2017年05月24日    出世不動明王


知る人ぞ知るパワースポットと聞いた出世不動明王にお参りしてきました。
場所は、野洲の三上山の隣、妙光寺山にあります。

古代、三上山はこの地域の聖なる山として信仰を集め、ここを中心に三上山文化圏が築かれていたと僕は考えています。
その横に妙光寺山が連なっており、その谷間と呼んでよいのか、に妙光寺が建てられています。
この山は、白洲正子の著書にも記述されているそうです。
「この辺ではなんと呼んでいるか知らないが、〆縄をはって、お供えなどしてあるのを見ると、村人の信仰は行きつづけているらしい。後で聞いた話によれば、この山は妙光寺山といい、漢代の鏡なども発掘されたと聞く。
『かくれ里』より 」(「白洲正子の愛した近江」より引用)

三上山がご神山なら、妙光寺山は拝殿的な祈りの場であったのかもしれません。
ですが、現代はハイキングコースになっているようです。
まずは、三上山登山客と同じように御上神社の駐車場に車を止めました。
ほんとは、妙光寺まで山道を車で登ることも可能です。

夏のような日差しの中、山まで歩きました。
出世不動明王
ピラミッドのような三上山を横目に見ながら歩きます。

これが妙光寺山。
出世不動明王

獣除けのゲートを通ると綺麗な池が目に入ってきます。
出世不動明王

対岸には、三上神社が鎮座しております。
出世不動明王

御祭神は、御上神社と同じ天之御影命。
「社伝には三上山麓に天之御影命が降臨になったと伝えている。古来から御上神社の外八社の一社が奉斎されていた。現社殿は寛文六年に造営された。同時期に築造された約一町歩の田用水源である妙光寺池の守護と産土神である。」

今回は、スルーしました。

池にそって歩き、やがて山道に入る際に、古墳のような穴が開いていました。
出世不動明王

山道は、車でも走れますが、やはり歩いたほうが気持ち良いです。
出世不動明王

石垣や、大きな岩。
出世不動明王
出世不動明王

地蔵さん。お寺なのに鳥居が建っていました。
出世不動明王

ここまで車で来れます。
青紅葉が綺麗です。秋に来るもの良さそうですね。
出世不動明王

風情のあるアプローチです。
出世不動明王

出世不動明王
出世不動明王

石段を上ると右に滝行をするお不動さんが祀られていました。
出世不動明王
トンボが出迎えてくれて、同行者の手に止まりました。
出世不動明王

来た道を戻り、出世不動明王にお参りしました。
出世不動明王
出世不動明王

お堂の後ろには巨大な磐座があります。
出世不動明王
その後ろも一回りできます。
出世不動明王

ツイン地蔵さんもいらっしゃいました。
出世不動明王
これは、古代出雲の信仰が元になっているシンボルだと僕は考えています。
三上山文化圏は、古代出雲族と繋がっていると思うのです。
野洲は銅鐸が多く発掘されていますが、それも一つの根拠となるかと思います。

お地蔵さんも割と目立っています。
出世不動明王
地蔵の下に龍が・・・シンボリックですね。
出世不動明王

古代出雲族が崇めた鳥取県の大山は、地蔵信仰で有名ですが、それらの地蔵は、元々古代出雲族が信仰したクナト大神を変化させたものだという説があります。
もしかすると、ここもその影響があるのかもしれませんね。


出世不動明王
ここから、さらに山奥に行く登山道が繋がっています。
出世不動明王
大日如来と書かれた磐座が祀られており、その横に道が繋がっています。
出世不動明王
ここを進むと、有名な摩崖仏がありますが、今回はここまでにしておきました。
もう正午なのです。


このお寺は無人でしたが、とても清らかな空気が流れていました。
天気も良かったので、いつまでも佇んでいたくなりますが、ランチを取るため下山しました。

帰り道も三上山を横目に下山です。
出世不動明王

来た道を池まで戻り、ふと空を見上げると暈が出ていました。
出世不動明王

  おわり



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 沖島渡航 (2017-06-24 11:08)

Posted by 柚子木琴火 at 19:47 │Comments( 1 ) 番外編 野洲 参詣
この記事へのコメント
私も三上山の周りで地蔵の気配探しています。すっかりお地蔵さんにお世話になってるのもあり行く所にお地蔵さんが。ただ中でもとても古い弥生前からの信仰がないのか探しています。

今回地図で出世不動はみたような気がしたのですが今出てこないので、おそらく東京の神社が持っている摂社や境内社の影響かもしれません。ただ面白いのが出世不動と場所検索すると和歌山や千代田区や墨田区やお水にかかわりそうな場所が出てくるんですよ。出世地蔵というのも結構ありますね。

また三上山に御神神社でお隣のお山に三上神社なんですね。この前地図で三上山辺りの地図見ていたら二上とも思えたりするんで気になってましたけど山の名前とかを調べてもいませんでした。ふたかみの間にお水というのもまたあとは太陽がそこから見えてきたら妄想しているルートに繋がります。そうクナトですよね。和歌山の紀の川の海から一山超えた辺りは旧石器にも移動していないかなあと。そこから奈良の山の方にも?
今回の記事もアップも24の地蔵の日、今後も参考にさせていただきます。

そうそう帯解辺りも関係ありそうなんですけどお地蔵さんのお腹に紐があったりすると超興奮してしまいます。地蔵さん+子授け子守りっていうのは幸姫もミックスされているようにも思いますよ、疱瘡除けにもなりそうで。ツインもそのイメージも。

妄想ばかりなので柚子坊さんの分析力はとてもありがたい限りです。ありがとうございます。1me282
Posted by りひと at 2017年07月11日 09:28
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